【役割・給料・デメリット】高級クラブのヘルプについて詳しく解説!

高級クラブのヘルプの仕事内容と役割

高級クラブには「ヘルプ」と呼ばれる役割を担うホステスたちがいます。

ヘルプとは、まだ担当するお客様を十分に抱えておらず、あまりお店の売上に大きな影響を与えていない女性たちのことです。

お客様を抱えていなければ、そのホステスの売上はゼロということになります。

そのため、こうした女性たちを「ゼロヘルプ」という呼び方をし、数人の顧客を持つホステスとあえて分けることもありますね。

ゼロヘルプであっても、クラブにとっては大変重要な存在です。

彼女たちがいなければ、お店の雰囲気やおもてなしを維持することは難しいでしょう。

ヘルプのお仕事は、主に顧客を持つホステスのサポートです。

さらに詳細を言えば、お客様が気持ち良くお酒を飲み、会話をする空気を作り出すことですね。

話す内容に限らず、態度や表情、雰囲気などでもそれを生み出すことが求められます。

必要であればお酒を作ることやテーブルの上の片付けなどもこなしていきますが、あまり派手に振る舞ってはいけません。

あくまでもお客様の係のホステスのサポートに回らなければならないので、会話はもちろん、お酒作りなどでも目立ちすぎることは控えなければいけないのです。

立場をわきまえながら、しかし必要な空気作りや細かな作業などを行う、それが高級クラブのヘルプの大きな役割と言えるでしょう。

★ポイント★

■ 高級クラブのホステスでお客様をまだ抱えていないヘルプのことを「ゼロヘルプ」と呼ぶことがある
■ ヘルプのホステスの主な仕事は顧客を持つホステス(係)のサポート

高級クラブにいるヘルプは3種類に分かれる

お客様からすれば、高級クラブのヘルプは皆同じように見えるかもしれません。

しかし、実際にはいくつかの種類に分けることができます。

この種類は主に働き方で分けることができるのですが、私の経験上、大まかに3つに分類することができるので、それぞれの種類とともに特徴などを紹介していきますね。

① 派遣のヘルプ

数や割合としてはまだあまり多くはありませんが、中には“派遣ホステス”もおり、最近では少しずつ増えてきてもいるようです。

派遣ホステスとは、派遣キャバクラ嬢のクラブ版で、派遣会社に登録している女の子が高級クラブなどに派遣をされ、単発でお仕事をすること、もしくは、そうしたお仕事をする女性のことを指します。

お店に正式に在籍しているわけではありませんから、当然担当のお客様はおりません。

そのため、立場としてはゼロヘルプのホステスと同様となります。

十分な数の女の子が確保できないお店にとって、この派遣のヘルプはとてもありがたい存在となるでしょう。

ホステスの数の少ないお店はお客様にとっても魅力的に映りませんから、即座に女の子の数が確保できる派遣ホステスのニーズはこれからさらに増えていくことになるかもしれませんね。

ちなみに、派遣ホステスに興味がある方は、「クイーンズ東京」など、高級クラブの求人サイトをチェックしてみるといいでしょう。

画像引用先:http://www.queens-tokyo.com/

ここは派遣のみを取り扱っているわけではないようですが、高級クラブで働きたい女性にお店などを数多く紹介してくれています。

きっと役に立つ情報を手に入れることができるはずですよ。

② レギュラーを目指すヘルプ

高級クラブのヘルプで最も多いのが、レギュラーを目指すホステスたちです。

レギュラーというのは、ヘルプに対して使う表現ですね。
つまり、固定のお客様をある程度確保しており、売上を上げてお店に貢献できている女性たちのことを意味しています。

レギュラーを目指すヘルプというのは、高級クラブで働いた経験のない女性や、お店に入店したばかりで担当するお客様がほとんどいない状態の女性たちと言えますね。

ホステスには上で紹介したような派遣の女性も存在していますし、学生さんなどがお小遣い欲しさにアルバイトのような感覚で働くケースもありますが、一般的に“ヘルプ”と表現する場合には、「レギュラーを目指しているホステスたち」を指します。

キャバクラでは毎日出勤する女の子をレギュラーと表現することが多いですが、高級クラブでは、担当の固定客をしっかりと確保しているホステスをレギュラーと表現することが多いのです。

この点もキャバクラとの違いの1つとして知っておくといいかもしれません。

ちなみにレギュラーは、“売上”と表現されることも多いので覚えておきましょう。

“売上ホステス”や“売上嬢”という言い方が一般的です。
“売上さん”と呼ぶ人もいますよ。

③ 学生などのアルバイトのヘルプ

少し触れてしまいましたが、クラブで働く女の子の中には、学生さんやフリーターさんなどもいます。

レギュラーや係などとは呼べないためヘルプではありますが、あくまでもアルバイトですので、厳密にはヘルプと表現することはできません。

ただし、最近は派遣やアルバイトの女の子が増えてきていますから、徐々にヘルプの幅も広がっていることは間違いないでしょう。

アルバイトの女の子とレギュラーを目指すヘルプの子の大きな違いは、意識です。

アルバイトの子はお小遣い稼ぎの意味合いが強いですし、副業やWワークのような形で働いているので、出勤日数もさほど多くありません。

人気ホステスになりたいという野望もそこまで大きくないケースが多いですから、どうしても接客など仕事に対する意識が弱くなってしまいます。

そのため、ここでは敢えてレギュラーを目指すヘルプとは分けて説明させていただきました。

高級クラブにいるヘルプのまとめ

★ポイント★

■ 派遣会社に登録している女の子が高級クラブへ派遣されて勤務をすること
■ 派遣のホステスは単発の勤務のため、立場としてはゼロヘルプのホステスと同様
■ レギュラーを目指すヘルプとは担当するお客様がほとんどいない状態のホステスのこと
■ レギュラーを目指すヘ ルプのホステスは担当の固定客を持ち売上を上げることを目標にしている
■ 高級クラブには学生さんやフリーターさんなどのアルバイトのホステスも存在する

半ヘルプとは

お客様を一切担当しておらず売上もないホステスのことを「ゼロヘルプ」と表現することは、すでに説明した通りです。

ホステスを続けていると、少しずつ担当のお客様が増えていきます。

もちろん努力することは必要ですが、その努力を継続することで徐々に顧客が増え、お店の売上にも貢献できるようになるのです。

このような、複数のお客様を抱えられる状態になったホステスのことをゼロヘルプに対し「半ヘルプ」と表現することがあります。

レギュラーや売上ホステスほどはお客様を抱えていない状態ですがゼロヘルプでもないために、このような表現が使われています。

半ヘルプのホステスは、自分の担当となるお客様が来店した際には係として接し、それ以外の時には売上ホステスさんのヘルプとしてサポート役に回るという、どちらのお仕事もこなさなければなりません。

そういった意味では切り替えが重要であり大変な立場ではありますが、売上を上げるための重要なステップとも言えるでしょう。

高級クラブのヘルプの給料は基本的に日給

キャバクラなどのお店では、時給制となっているケースが多いですよね。

時給いくらという形でお給料が決定し、1日に2~3時間程度の勤務でもシフトに入ることが可能です。

高級クラブでは、そのような形での働き方は基本的にできません。

1日の勤務時間もほとんど決まっており、日によって数時間程度の短い勤務時間で働くなどの調整はしにくいのが現状なのです。

そのため、高級クラブのヘルプのお給料は日給制となっています。
つまり、1日にいくらという形で金額が決定しているわけですね。

売上さんなどレギュラーのホステスはお客様の使われた金額に応じてお給料が決まりますが、ヘルプは原則固定日給制です。

相場は3~5万円ほど。
この金額を1日で稼ぐことが可能なのが、高級クラブなのです。

金額だけを見れば、キャバクラ嬢よりもずっと稼げると感じるかもしれません。

しかし、ここから衣装代やヘアメイク代、タクシー代などが引かれるため、実際に手元にはさほど多くは残りません。

さらに同伴やアフターのお付き合いなどをすれば、お給料はそのままなのにもかかわらず拘束される時間が増えるので、時給換算では一般的なキャバクラ嬢を下回るケースも出てきてしまうでしょう。

ヘルプの段階では、あまり稼げないと認識しておくべきですね。
高級クラブで働くとなったとしても、ヘルプのままではそこまでの高収入を得ることは難しいのです。

まとめ

ヘルプと聞くと、あまり責任感がないお仕事のように聞こえるかもしれませんが、高級クラブのヘルプの場合には、決してそんなことはありません。

お店にとっては非常に重要な役割を担っており、ヘルプがいなければお客様を多く抱えるホステスも、気持ち良く仕事に打ち込むことができないのです。

高級クラブのヘルプはキャバクラのキャストのような自由度の高さはなく、しかもさらにレベルの高い接客が求められます。

非常に大変な仕事であり、しかもヘルプである以上売上とは何の関係もありませんので、お客様に気に入られたとしても収入が増えることもありません。

裏を返せば、固定給である点は、ある程度の収入が確保されているため安心感はあるでしょう。

顧客獲得や収入の面などデメリットも多い立場ではありますが、それが将来の人気ホステスという地位へとつながると考えられるかどうかで、働き方やヘルプとして働く意味も変わってくるのではないでしょうか。