ホステスが移転する理由は『ヘルプのままでは稼げないから』
高級クラブのホステスは、しばしば働くお店を移ります。
ホステスとしてのキャリアを引退するまで同じお店で過ごすことは、ヘルプのままで終わる女性以外は、まずあり得ません。
これには、高級クラブ独特のシステムが関係しています。
永久指名制度や係制度と呼ばれるシステムですね。
紹介制度も関係してくるでしょう。
ヘルプのホステスは、そのお店でどんなに努力を積んでも、指名客を獲得できることはほぼありません。
お客様は最初に係となってもらったホステスを途中で変更することができないためです。
しかも、お客様は初来店した瞬間に係のホステスが決まってしまいます。
お客様はホステスを自由に指名することができないので、ヘルプは顧客を獲得し売上を上げることが叶わず、毎日固定された日給を受け取り続けるしかないのです。
ヘルプも同伴数などにより日給を上げることは可能ですし、同伴賞や皆勤賞などでボーナス的にお給料をプラスしてもらうことはできますが、原則固定日給制である点は変わりません。
いくら魅力があり、ヘルプとして接客スキルを磨いたとしても、同じお店に居続ける限り稼げる金額には限度があるのです。
その状況を打開し大きな額を稼げるようになるには、お店を移り変わるしかないわけですね。
ヘルプから売上嬢になる具体的な流れ
ヘルプという状況から売上嬢になるためには、お店を移り変わるしかありません。
この点は説明した通りです。
では、なぜお店を移るとヘルプから売上嬢となり、お給料を上げることができるのか、その具体的な流れをさらに説明していきましょう。
高級クラブというのは、新しくお店に移ってきたホステスが、よそのお店から顧客を連れてきた場合、そのお客様は自動的にそのホステスの担当となります。
そしてそれは永久指名制度により、その状態がずっと続くことになるのです。
つまり、ヘルプ時代に自分のことを気に入ってくださったお客様を、新しいお店に移った際に、担当の顧客として迎え入れることができるわけですね。
これを繰り返すことで、少しずつ顧客を増やしていくことができます。
顧客がある程度の人数となればヘルプという立場を卒業し、売上嬢と呼ばれる、完全歩合制のホステスとなれるのです。
お店を移る行為はパワーや勇気を必要としますが、高級クラブのホステスがヘルプから売上嬢となるには、これしか方法がありません。
ホステスが店を変える時に注意すること
言葉で説明すると、ヘルプから売上嬢になることは簡単そうに感じるかもしれません。
お客様を引き連れてお店を移ればいいだけですから。
しかし、現実はそう簡単にはいかないものです。
自分のことを気に入ってくれているお客様が、移転先店舗のお客様でないことが絶対条件です。
もし移転先の利用経験があれば、そこにすでに係のホステスがいることになり、自分が移転したとしても自分の顧客として担当することができません。
何店舗もの高級クラブの常連となっているお客様も多いので、この条件をクリアすることは決して簡単ではありません。
事前にお客様に確認をし、確実に自分の顧客にできると判断してからお店を移ることを忘れないでくださいね。
自分のことを気に入ってくれているお客様が、移転先店舗のお客様でないことが絶対条件!!
なぜなら、お客様が移転先の高級クラブの常連だった場合すでに係のホステスがいるため、自分が担当になることが不可能だから。(自分の売上に繋がらない)